普段、どんなイメージをもって姿勢を意識していますか?実は、頭や腕の“見えない重さ”が、知らず知らずのうちに体へ大きな負担をかけていることがあります。今回のブログでは、頭と腕の重さが姿勢とどう関係するか、そして不調を防ぐための具体的な対策を5つご紹介します。

頭の重さは思ったより重い?(4~6kgの衝撃)

人の頭は、体重の約 7~8% 程度、と言われています。
例:体重70kgなら頭は約5kg。
この重さを、頸椎・筋肉・靭帯が常に支えているのです。

姿勢が崩れると首への負荷は“倍増”するメカニズム

  • 頭が前に出るほど、首にかかる負担が増す。
  • 頭を前に15°傾けると首への負荷は約12kgに、30°では約18kgにまで増加するというデータがあります。

    つまり、5kgの頭が、悪い姿勢では10kg〜20kg級の負荷になってしまうのです。慢性的な首こり・ストレートネック・頚椎への過負荷が日常的に起こるリスクが高まります。

腕の重さも無視できない!2~3kgの負荷

  • 腕(上腕・前腕・手を含む)全体で体重の 6〜8%程度
  • 例えば体重60kgの場合、両腕で約3.6〜4.8kg。片腕だけで2〜3kgほど。
  • 長時間、腕を前に出す姿勢(PC作業など)では、その重さを支えるために肩~首周りの筋肉が過剰に緊張します。

頭や腕の重さは意外と重く、姿勢が乱れるとそれらの重量が一部の筋肉や関節に過剰な負荷をかけてしまいます。以下に、どこに・どのような悪影響出るのか、具体的に解説していきます。

姿勢の乱れが全身へ波及する理由

すぐできる!不調を防ぐ姿勢改善の5つのコツ

姿勢を整えるだけで、体がラクになる!
逆にいうと、姿勢をほんの少し意識するだけで、体の負担はグッと減ります。

1画面・スマホを目線の高さに
頭を前に傾けず、目線を真っ直ぐに。

2背筋を伸ばし、背もたれを活用
椅子には深く腰掛け、腰の隙間を意識する

3肩を一度グッと上げてからストンと下ろす
筋肉の無駄な緊張を解消(力が抜けます)

4首・肩周りを定期的にストレッチ
こまめに動かすことで硬直を防ぐ

5姿勢チェックの習慣化
「今、頭が前に出てないか?」「肩が上がっていないか?」を1日数回確認

おわりに:姿勢は「見た目」だけじゃない!

姿勢が良いと、見た目もスッと美しく見えますが、それ以上に、体の中がちゃんと整っている状態なんです。重たい頭や腕を、無理なく支えられる位置に戻すだけで、体のあちこちの「がんばりすぎ」が解消されていきます。
まずは1日数回、自分の姿勢をチェックしてみましょう。

まずは目線・背筋・肩の3点を意識することから始めてみてください。1週間後、2週間後の体の変化にぜひ注目してみてくださいね。
大丈夫!体は少しずつ変わっていきますよ。

おまけ:子どもたちのスマホ問題

最近、愛知県豊明市で「余暇時間にスマホを1日2時間以内に抑える」条例案が示されました(あくまで目安です) 。
成長期にある子どもたちにとって、体や心を育む時間はとても貴重です。スマホを使う時間が長くなると、姿勢への負荷だけでなく、視力・睡眠・集中力・メンタルなどさまざまな面で影響が出る可能性があります。

だからこそ、親も大人も「お手本」となって、正しい姿勢・使い方を家族みんなで意識することが大切。子どもだけに言うのではなく、家族団欒の時間に一緒に話し合い、スマホと上手に付き合えるルールをつくってみてください。毎日うまく守れるわけではないので、使い方を共に考える姿勢を持ち、子どもの心の門を閉ざさないように。焦らず、互いに理解が深まるまで、長〜い目で取り組み・見守りたいですね。

少しずつでも、ご家庭の中で共有していけば、発達中の子どもの心身は必ず応えてくれます。

ハナエヨガスタジオには、現在も、これまでも、10代の子が数名通ってくれてます。大人に混じって習い事に来ている感覚です。ヨガに年齢の壁はありません。今の自分の状態から、すこし快適な身体を目指してもらえるサポートをしています。

※お子様への対応、成長にまつわるご相談など、心理師もおりますのでお気軽にお問い合わせください。

ハナエヨガスタジオ