こんにちは
臨床心理士•ヨガインストラクターの平塚梓です

「不安」について

これから起こるかもしれない
何か良からぬことに対して抱く漠然とした感情
それが「不安」です。

「不安」と「恐怖」の違い

似たような感情に「恐怖」がありますが
「不安」はその対象自体があやふやなのに対して
「恐怖」はその対象がわりと明確です。

例えば
「虫が怖い」とは言いますが
「虫が不安」とは言いません。
でも
「虫が出るかもしれないから不安」なら
ありえます。

「虫が怖い」から
本当に虫が出るかはわからないけど「不安」
起こるかどうかわからないこと
まだ起こっていないこと
言葉で説明することすら難しい
なんだか居心地の悪い、気味の悪い
落ち着かない、そんな感覚
それが私の考える「不安」です。

誰しも抱く感情

「不安」を抱いたことがない人は
いないと思います。
試験前には「悪い成績だったらどうしよう」
新しい人間関係に「馴染めなかったらどうしよう」
将来「病気になったらどうしよう」
老後「お金が足りなかったらどうしよう」
などなど

「不安」は悪いもの?

では「不安」になるのは悪いことでしょうか。
私はそうではないと思います。
「不安」だからこそ人は準備や努力をします。
準備や努力をすれば「不安」が消えてなくなる
わけではないけれど、軽減することはできます。
さっきの虫の例でいうと

・どんな虫が出る可能性があるのか調べる
・虫が出ないようにする対処法を調べる
・虫が出てしまったときの対処法を調べる
・虫に強い味方を連れて行く

など、出来ることはいろいろあります。

不安にとらわれてしまうと

問題になるのは「不安を抱くこと」ではなく
「不安にとらわれてしまうこと」なのです。
まだ何も起こっていないのに
起こるかもしれない“何か”で頭がいっぱい
他のことに手につかず身動きがとれません。
何に対する不安なのか本人も分からず
だからこそどうすることもできないので
頭や心の中から
「不安」を追い出すことができない。
こうなってしまうと
もうどうしようもなくしんどいですよね。

「不安」との付き合い方

対処法としておすすめはなのは
「不安」とは別のものにフォーカスすること。
具体的には「今、ここ」で起こっていることに
焦点を当てるようにします。

まだ起こっていない
起こるかどうかもわからない未来に対する不安は
まさに「心ここにあらず」な状態ですよね。

「今、ここ」に心を取り戻す

食事中なら、食材の色や香り、盛り付け、味を
五感をフルに使って味わいます。

散歩をしながら、街路樹の色の移り変わりや
鳥のさえずりに注意を向けるのもよいでしょう。

今見えているもの、感じていることを
実況中継するような感覚です。

また「ヨガ」もとてもおすすめです。
今、自分の体のどこが伸びているのか
痛いのか、気持ちいいのか
呼吸は浅くなっていないか
自分の体の状態や感覚に意識を向けることは
まさに「今、ここ」に意識(心)がある状態。
ヨガをしている間だけでも
「不安」から解放されることができます。

過去でも未来でもない
「今、ここ」を大切に過ごしてみませんか。

最後までお読みいただきありがとうございました

 
 

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