こんにちは
臨床心理士・ヨガインストラクターの平塚梓です

すっかり暖かくなって、春気分な今日この頃。
ポカポカ陽気に心躍る方もいらっしゃれば、
花粉症で大変な方、そして年度の変わり目は
いつも落ち着かずソワソワ・・・という方も
いらっしゃるかと思います。
お子さまがいらっしゃる方だと、進学、進級など
なにかと節目を意識しやすい時期ですよね。
今回は保育園、幼稚園から小学校に入学する際に
多くの方の前に立ちはだかるという「小1の壁」
についてのお話です。

小1の壁とは

広く使われている「小1の壁」ということばは

小学校入学を機に、保育園へ通っていた頃
よりも仕事と家庭との両立が困難になる

ということを指すことばのようです。

●学童を含めても、保育園時代より子どもを
預けられる時間が短い
●勤め先での時短勤務が終わる
●長期休暇(学童はあるけど毎日お弁当…)
●PTAなど親が参加する活動の増加
●登下校の付き添いや宿題チェック(慣れるまで)

などなど、就学前よりも大変じゃないか!という
事態が起こりやすいと言われています。

これまで述べた「壁」は、どちらかというと
物理的な「壁」です。
それに対して心理的な「小1の壁」もあるように
私は感じています。
心理的な「壁」は親の就労の有無にかかわらず
誰にも起こりうるものです。

例えば・・・

●環境の変化に戸惑う子どものフォロー
●学校での様子が保育園、幼稚園時代よりも
見えにくい
●子どもが学童に行きたがらない
●子どもだけで遊びに行く際の心配事
●スマホやキッズ携帯を持たせるのか
●ひとりで留守番させる?させない?
●家の鍵をいつから持たせるのか

他にも、細かいことを並べだしたら本当にキリが
ないぐらい色々と「壁」的なものがあります。

実際私の身近にも、お子さんが学童になじめず
長年勤めていた会社を辞めたり、転職したり…
働き方を見直された方が何人もいらっしゃいます。

心理的な「壁」について
親ができること

心理的な「壁」というのは、すなわち
「不安」や「心配事」です。
心理的な「壁」なのですから、立ち向かう側も
心理的な「準備」をしておきましょう。

不安を感じている自分を認める

保育園、幼稚園から小学校入学という
大きな環境の変化に対して、不安やストレスを
感じるのはとても自然なことです。
不安を感じている自分を「ダメだ」「情けない」
などと評価しないで、
「自分は今不安なんだな」と素直に受け入れて
あげましょう。
そうすることで「不安」を客観視したり、距離を
とって対処法を考えることができます。

何より、親が不安に巻き込まれてしまうと、
その不安はそのまま子どもに伝染します。
「学校ってそんなに怖いところなのかな」
「学校いやだ、保育園のままがいいよー!」
となってしまうかも。

誰かに「助けて」と言おう

心理学の世界では「援助希求」といいます。
これはストレスが高いときに、問題を深刻化
させないためにとても大切な能力です。
真面目で頑張り屋さんな方ほど
「私がなんとかしなくちゃ」
「周りに迷惑をかけちゃいけない」
と問題を抱え込みがちですが、本当に
必要なのはきちんと「助けて」と言うこと。

・不安な気持ちをパートナーに聞いてもらう
・先輩ママに具体的な体験談を聞く
・学校の学童以外に使える民間サービスを

 リサーチ、問い合わせてみる
・学校の先生に遠慮せず、電話して様子を

 聞いてみる(入学後)

など、誰かに聞いたり、聞いてもらったりして
「援助希求」の能力を高めておきましょう。

子どもと話し合う

「小1の壁」の場合、不安や心配事の多くは
子どもに関することでしょう。
それならば本人と話し合うのは必須です。
親が心配していることも、当の本人にとっては
それほどでもなかったり、その逆の可能性も。

「小学校のどんなことが楽しみ?」
「小学校のことで心配なことはある?」
「お母さんはお仕事をしたい。そのためには
あなたにお留守番してもらわないといけない
んだけど、どう思う?」

など、できるだけ率直に話し合ってみてください

\子どもと話し合うときのポイントは/

・正直に話す。嘘をついたり、ごまかさない
・子どもに分かる表現を使う
・具体的に話す
です。

例えば「何分ぐらい留守番できる?」というのは
時間の感覚が未熟な子どもには難しい質問です。
「アニメを何話分ぐらいなら留守番できそう?」
など、子どもが自分の体験に照らしてイメージ
できるような表現だとよいかもしれません。

最後に・・・

なんだか心配事ばかり並べて書いてしまいました
でも、笑ったり泣いたり、怒ったりしながらも
ここまで子どもを無事に育ててきたお母さん!
お父さん、おじいちゃんやおばあちゃんも!
本当にお疲れさまです!
毎日ごはんを食べさせ、お風呂に入れ、
着替えさせたり寝かせたり、その積み重ねが
あるからこそ、お子さんはここまで無事に育った
のです。
その自分の頑張りを、どうか認めてあげて
くださいね。
そして4月には心からの「おめでとう」を!

最後までお読みいただきありがとうございました

 

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