こんにちは
臨床心理士・ヨガインストラクターの平塚梓です
「かんしゃく」とは
魔の2歳児といわれる頃から始まるとされる
「かんしゃく」
漢字で書くと「癇癪」(画数多すぎ)
MSDマニュアルによると
「激しい感情の爆発で、通常は欲求不満に対する
反応です」とあります。
そしてその原因の多くは
「欲求不満、疲労、空腹です」とも。
身近に小さな子どものいる方なら
首を大きくブンブン縦に振ってくださるのでは
ないでしょうか。
「かんしゃく」の原因のうち
「疲労(=ねむたい)」、「空腹」はとても
分かりやすいですよね。
「欲求不満」というのは
「要求が通らない」「思い通りにならない」
ということです。
だけど、子どもが「かんしゃく」を起こすのは
実は「葛藤しているから」だと考えられています。
子どもはちゃんとわかっている
例えば冬の朝。
今日は雪が降るかもという寒い日です。
暖かいトレーナーを用意しておいたのに
「それはいやだ!これがいい!」
とお気に入りの電車のイラストが描かれた
ペラッペラのTシャツを持ってくる。
大人は「寒いから」「風邪ひくから」
と正論で攻めますが
子どもは「いやー!」「じゃあ行かない!」と
寝転んで泣き叫ぶ(=かんしゃく)。
子どもは電車のTシャツが着たかった
でもそれが叶わない
だから泣いている
そう思いますよね。
でも正しくは
寒いから暖かいトレーナーがいいんだろう
でも今日は絶対電車のTシャツが着たい
どうしたらいいのー!?
です。
そう、「かんしゃく」の正体は
葛藤からくる
「どうしたらいいのー!?」
なのです。
ある程度ことばが理解できるようになれば
子どもだって大人の事情を
(全部ではなくても)だいたい汲み取ります。
先の例でいえば、「寒い」というのは分かる。
わからないから癇癪、と思われがちですが
実は「わかっているからこそ」の癇癪なのです。
「わかっている」をわかってあげよう
「かんしゃく」に対するおススメの対応は
●まず安全の確保(危ないものが近くにないか
●注意をそらす(好きなテレビやおやつなど)
●場所を変える
などですが、それにぜひプラスしてほしいのが
子どもが「わかっている」ことをわかってあげる
そしてそれをことばにして伝えてあげる
ということです。
「電車のTシャツが着たかったね」
「でも寒くて着られなくて悲しかったね」
「寒いせいでTシャツが着られなくて困ったよね」
さらには
「『寒いさん』のせいだね!」
「『寒いさん』どっか行ってほしいね」
「『寒いさん』、あっちにとんでいけー!」
とすべての元凶を『寒いさん』のせいにして
一緒に遊んでしまうとか。どうでしょう?
「かんしゃく」に巻き込まれないで
日々お子さまの「かんしゃく」に付き合っている
大人の皆さま、本当にお疲れさまです!
「かんしゃく」に巻き込まれてこちらまで
イライラしてしまうと、余計に怒って疲れて
悪循環…に陥りがちです。
ぜひ「かんしゃくの正体」を頭の隅っこに入れて
いただき、
「そうだ、子どもは葛藤して困っているんだ」と
思い出していただくことができたなら、こんなに
嬉しいことはありません。
さて、大人は子どもと違って周囲の目が気になるので
寝転がって駄々をこねたり、泣き叫んだりする
ことはないと思います。
でも、実は子どものかんしゃくとよく似た心の
動きのせいで、すごくしんどい思いをしたり、
はたまたそれを乗り越えて成長したりすることが
あるんですよ。
このお話は長くなりますので、またの機会に。
最後までお読みいただきありがとうございました
ハナエヨガスタジオでは
ヨガでご利用して頂いている方以外にも
ご自身のことや、ご家族についてなど
心に引っかかっている様々なモヤモヤを
心理士・カウンセラーがお聞きしています。
いつもは身近なひとに話していることも
セッションを体験し、視界も思考も広がる
喜びをぜひ実感してみてください♪
スタジオ会員様やブログを見ていただきました皆さまもご予約いただけます。公式LINEアカウントまでお気軽にお問い合わせください★オンライン対応も行っております