こんにちは
臨床心理士・ヨガインストラクターの平塚梓です

「諦める」ということ

何年か前に人から聞いたのだったか
本で読んだったのだか忘れてしまいましたが
「諦める」ということばの語源を知って
すごく感動したことがあります。

「諦める」ということばは、もともと
「明らむ=明らかにする」に由来するそうです。
日常的に使われる「諦める」は
願いがあるけど叶わない、仕方ない、断念する
そんなマイナスなイメージですが
本来の意味としては
「諦める」前に「明らかにする」
すなわち叶わない願いの前に立ちはだかる
どうしようもない事実や事情を
きちんと明らかにして知る、その上で受け入れる
そんな意味があるようです。

カウンセリングが目指すのは
「明らかに」して「諦める」

日々生活していると、誰しも大なり小なり
何かを「諦める」という場面があると思います。
でも、ただ「諦める」のか、それとも
「明らかに」して「諦める」のかでは
その後の一歩が変わってくると思うのです。

願いの前に立ちはだかる何かしらの事実や事情
これが明らかにならないままでは
いつまで立っても本当の意味で
「諦める」ことができず
モヤモヤが残ったまま、次に進めません。
でも目の前の事実や事情をきちんと
「明らむ=明らかにする」ことができれば
変えられないものを受け入れることができます。
そしてそうなると、次は自分の力で
「変えられること」が見えてきて
次の一歩を踏み出すことができるのです。
私は日々、カウンセリングの中で
みなさんがそれぞれの事情を「明らかに」して
変えられない事実や事情を、全部まるごと
「まあいいか」と受け入れられるようになる
そんな状態を目指しています。

「まあいいか」と声に出す

実は「まあいいか」は私の娘の口癖です。
泣いたり怒ったりしても、すぐに「まあいいか」
切り替えの早さに少々呆れてしまうことも
ありますが(笑)
でもこれが「今を生きる」ということだと思うのです。
自分ではどうしようもないことは
「まあいいか」といったん脇に置いておき
今できること、楽しいことを探す。
「まあいいか」と声に出してみると
案外気持ちも楽になるものですよ。

まあいいかのススメ

 

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